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大野城市の伝説1(御笠の森)

分類No.
文-0009お

大野北小学校正門前の県道36号線をへだてて、北西300メートル程の山田2丁目9番の地に森があって、昔から「御笠の森」と呼ばれていますo

武内宿欄以下大勢の軍兵を率いて、橿日の宮から大野に出られ、宝満山から流れ出て博多湾そそぐ川(御笠川)のほとりを荷持田をめざして南へ向かわれた神功皇后が、大野城市の筒井のまで進まれたときに、いたずらなつむじ風が皇后の笠を奪ってしまったのです。そこで土地の達は、笠がぬげたところに「笠抜ぎ」という地名をつけました。
今は住居標示により旧字名は廃止されて いますが、大野城市大字上筒井小字笠抜の 地名は、こうして起こったということです。現在の御笠の森は宅地化の波が押し寄せ、人家に囲まれた中に、たぶ・しい・くろがねもち等の大木がほんのわずか残っているに過ぎませんが、昭和20年代までは、田んぼの中に島のように浮かんだ大きな森でした。

(歴史資料展示室解解説シートより)