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御陵寳満神社

場所
中1-9-7
分類No.
歴_0087ご

縁起・本殿・拝殿・御神体

●祭神
玉依姫命 誉田別尊(応神天皇)、息長帯姫命(神功皇后)

●縁起
この神社の所在地は御陵といい、祭神玉依姫命の御陵と伝承される古墳跡がある。この玉依姫が竈門山(宝満山)に天降り、太宰府の竈門神社に祀られ宝満の神となったといわれる。

●本殿及び拝殿
現在の御本殿は明治二十九年一月十五日に石造りで再建されたもので、御神庫は世話人白壁喜七外七名の氏名と石工博多浜口国松利七の名が刻まれている。その上に昭和六十年四月に木造銅板葺きの覆屋が建てられている。拝殿は横五〇七センチ、奥行四〇九センチ、昭和六十年四月に一部補修が行われているが、その他の古い棟札等は、すべて紛失している。

●御神体
本殿内に納められている御神体は二体あるが、一体は古くから伝わるという木像で、虫損風損が甚しく頭部や顔面が不鮮明であるが、三〇センチほどの十一面観世音菩薩座像のようである。他の一体は白色大理石造りの半跏思惟像の女神像である。この御神像は昭和五十年に中村ピアノターミナルの社長から寄贈されたものであるが、衣は通肩の短袖で胸はふくよかに大きく開かれ美しい瓔臵を垂れ、頭髪は大きく結いあげられ、左手は左の肩に添え、右手は右足の膝の上に置き、円形の光背を有して像高は四〇センチである。(大野城市史 民俗編より)